パキスタンスカルドゥ産のシトリンを中心にした共生鉱物です。 スカルドゥ周辺や更に奥のバルトロ氷河にはいくつもの花崗岩帯があり、多くのペグマタイト鉱床が見られます。 ペグマタイト鉱床の主役は水晶(珪酸分)ですが、花崗岩と同様に長石や雲母も大きく成長します。 ペグマタイト鉱床とは、マグマが固結する際にはマグマ内の晶出しやすい成分から析出が進み、マグマ自体の成分の分離が進んでいきます(結晶分化作用)。このとき温度低下の鈍化や融点の上昇などの条件を満たすと、析出成分は大きな結晶に成長することがあり、またその結晶成分の純度が高くなります。こうした結晶群を多く含む鉱床をペグマタイト鉱床(英: pegmatite deposit)といいます。目的の成分を高純度で採取できるため、多くが鉱床として利用されています。 温度や圧力の低下によって、鉱床内に液体・気体の空洞が生じることがあります。成分が分化したこの空洞内にも新たな結晶が生じ、純度が特に高いものは宝石(トルマリン等)として利用されたり鉱物標本として採取されたりします。水晶やスモーキークォーツなどの標本に見られるのはこのようなタイプで、ペグマタイト鉱床では特にこうした結晶を得られやすいものが多くあります。 この標本は水晶(シトリン)とカリ長石、雲母からなり、トップ付近にはグリーントルマリンも見られます。 ペグマタイト鉱床の代表的な標本で、見応えもあります。 100.02×81.4×53.2mm 292.49g #水晶 #シトリン #天然石 #原石 #標本 #パキスタン #スカルドゥ #長石 #雲母 #トルマリン #ペグマタイト #パワーストーン #ヒーリング #スピリチュアル