闕疑抄[伊勢物語闕疑抄] 【判型】大本5巻2冊揃。縦265粍。 【作者】細川幽斎(藤孝)作・跋。也足叟素然(中院通勝)跋 【年代等】文禄5年2月作・自跋。慶長2年10月、也足叟素然跋。万治2年8月刊。[京都]西村又左衛門板。 【備考】分類「注釈」。『伊勢物語闕疑抄』は、細川幽斎(1534~1610)が八条宮智仁親王への講釈に際し、文禄五年(1596)二月、『愚見抄』、実隆・公条・実枝の三条西家流の伊勢物語注釈を集大成したもの。論語の「多聞闕疑慎言其余則寡尤(多く聞きて疑はしきを闕(か)きて、慎んで其の余を言ふ事は、則ち尤(あやまち)寡(すくな)し)」から名付けられたという。旧注の総決算として後の研究の礎となるとともに、古活字版、整版と版を重ね、江戸期を通じて、最も流布した注釈書(奈良女子大HP参照)。/細川幽斎の『伊勢物語』注釈書。幽斎が八条宮智仁親王に講釈をするために作った草稿を基とし、より幅広い読者を想定して再編集したもの。草稿本から中書本、清書本を経て完成した『闕疑抄』は、おそらくは幽斎存命中に古活字本として出版された。内容は、三条西実枝による講釈の聞書と、『惟清抄』(三条西実隆の講釈を清原宣賢が筆録したもの)を中心とするが、『惟清抄』は再編集時に多く組み込まれた(以上、山本登朗)。他に、『愚見抄』、『肖聞抄』、三条西家の諸説も見られる(人文学オープンデータ共同利用センターHP参照)。 ★原装、題簽付・状態概ね良好(一部小虫補修)。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、万治板が、35,000円(5冊本・虫損・シミ・並上・吉野屋板)~180,000円(表紙疲れ・吉野屋板)】。
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