●中古。並品。古書につき相応のヤケ、スレなどがある場合があり、新本の状態ではありません。製本のイタミ、破損ページ、書込みなど状態につきましては極力点検しておりますが見落としあればご容赦ください。 ●'13年版。発売時定価~1,500+税円 ●心理学者、強制収容所を体験する 知られざる強制収容所/上からの選抜と下からの選抜/被収容者119104の報告――心理学的試み 第一段階 収容 アウシュヴィッツ駅/最初の選別/消毒/人に残されたもの――裸の存在/最初の反応/「鉄条網に走る」? 第二段階 収容所生活 感動の消滅(アパシー)/苦痛/愚弄という伴奏/被収容者の夢/飢え/性的なことがら/非情ということ/政治と宗教/降霊術/内面への逃避/もはやなにも残されていなくても/壕のなかの瞑想/灰色の朝のモノローグ/収容所の芸術/収容所のユーモア/刑務所の囚人への羨望/なにかを回避するという幸運/発疹チフス収容所に行く?/孤独への渇望/運命のたわむれ/遺言の暗記/脱走計画/いらだち/精神の自由/運命――賜物/暫定的存在を分析する/教育者スピノザ/生きる意味を問う/苦しむことはなにかをなしとげること/なにかが待つ/時機にかなった言葉/医師、魂を教導する/収容所監視者の心理 第三段階 収容所から解放されて 放免 『夜と霧』と私――旧版訳者のことば(霜山徳爾) 訳者あとがき 著訳者略歴 ヴィクトール・E・フランクル Viktor Emil Frankl 1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。 ...続きを読む ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 池田香代子 いけだ・かよこ 1948年東京生まれ。ドイツ文学翻訳家。「旧版訳者のことば」と新版「訳者あとがき」 〈あの愚かしい太平洋戦争の絶望的な砲火硝煙の戦場体験を持つ者は、今や七十歳代の終りから私のように八十歳前半までの老残の人間のみである。どうしても骨っぽい、ごつごつした文体になってしまう。またそれはアウシュヴィッツの現場をみた者には避けられないことかもしれない。B6判/169ページ