ベートーヴェン ①交響曲第5番 ハ短調 作品67《運命》 ②レオノーレ序曲 第3番 作品72a 指揮:フェレンツ・フリッチャイ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1961年9月 ベルリン 白血病のため指揮活動を断念する直前の録音である1961年9月録音の第5番は、この曲の屈指の名演のひとつとしてリリース以来大きな評価を得てきました。フリッチャイは闘病後、自身の演奏をより生命力のある表現にまで高めていきました。その中には、自身の尊厳と内心への鼓舞、そして諦観も表れていますが、この「第5番」ではそのバランスが崩れ、珍しく感傷的なまでの内面を覗き見ることができます。テンポはかなり遅いながらも異様なまでの緊張感が持続し、最後には豪快なまでに解放される様は圧巻です。ベルリン・フィルの反応も見事で、両者の一世一代とも言える演奏がこれでもかと迫ってきます。 フルトヴェングラーが亡くなったのが1954年、それから6〜7年後の録音ですが、このベルリン・フィルの演奏にはフルトヴェングラー時代を彷彿とさせるドイツの音が感じ取れます。テンポは遅く、それでも緊張感が保たれており、荘厳で感動的な演奏です。スタイリッシュで早めのテンポのカルロス・クライバー盤ももちろん大好きですが、その対極にあるこの演奏も手元に置いていただきたいです。録音も全く不満のない優秀録音です。 国内盤、帯無し、盤面傷無し 7 プラケースすれあり *まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→→150円引き、3枚購入→300円引き 4~5枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き