■1977年7月17日シアトル公演の音と映像のセット ■サウンドボード音源とプロショット映像で収録 ■映像はSBDのみ、AUDのみ、SBDAUDステレオ・ミックス、2種類の5.1サラウンドと、5種類の音源が選択できるマルチオーディオ仕様。 【音源について】 多くの既発タイトルと同様、本作も映像由来のサウンドボード音源が使用されている。しかし元映像の音源は音量レベルの上下や欠落部分などがあり、けしてそのままというわけにはいかなかった。本作では音量レベルを調整し、また欠落部分はオーディエンス音源で補完することにより完全収録となっている。 【映像について】 最も気になる画質は、既発盤より確実に2ランクはアップしているロウ・ジェネレーション・ソースを使用している。画質の良さを最大限活かすためにビットレートを落とすことなく3枚のディスクに渡り余裕をもった収録となっている。鮮やかで自然な発色は対象物間の色の滲みも最小限に抑え、オフィシャル『DVD』にこのコンサートが未収録なのを考慮すると、現在考えうる最高の画質と言える。さらに従来の画面では、プラントのアップが主な正面からのカメラに、画面上部や左下部に白いコマ落ちのようなノイズが終始現れ非常に気になっていた。恐らくこれはカメラそのものか、編集の過程で付着したノイズで、画面の切り替わりに関係なく終始ずっと乗っているものであった。しかし本作ではそのノイズは存在しない。小さく白い「点」みたいなノイズではあったが、結構目立つ位置にあったので、そのノイズがない、これは画質と共に大きな利点のひとつと言えよう。高画質に加え、ノイズが載っていないクリアな画面、贅沢に3枚組だからこそ実現した最高の映像なのである。 1977年7月17日シアトルはキングドームでのライヴをサウンドボード音源とプロショット映像で完全収録。さらに音声は2種類の5.1CHサラウンド、サウンドボード、オーディエンス、サウンドボード+オーディエンスのマトリクスと、5種類のソースをそれぞれ独立して楽しめるよう切換えで収録。音源としても映像としても、シアトル公演の決定盤であろう。既発盤をお持ちの方は是非本作を見比べて頂きたい。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
金沢大学の蔵書を探す Library Catalog