「ケルト妖精物語」 ウィリアム・バトラ-・イエイツ 著 井村君江 訳 ちくま文庫 1999 目次 群れをなす妖精(フエアリー)たち 取り替え子(チェンジリング) ひとり暮らしの妖精たち 地と水の妖精たち 月夜の緑の草原や、青い海原の底で、バラエティーに富んだ妖精たちと人間が織りなす詩情ゆたかな物語のかずかず。アイルランドで何世紀にもわたって語りつがれ、今なお人びとの心に息づいている祖先ケルト民族のさまざまな民間伝承や昔話のなかから、妖精譚のみを収めた古典的名著。付録にイエイツの「アイルランドの妖精の分類」を収録。(データベースより) 人間と妖精と 1978年に月刊ペン社から出た『ケルト幻想物語集』(全3巻)を再編集して一冊にまとめたもの。 『ケルト幻想物語集』は、イエイツの『Fairy and Folk Tales of the Irish Peasantry』(1888年)と、『Trish Fairy Tales,』(1892年)を翻訳したものであったが、本書『ケルト妖精物語』は、そのなかから妖精にまつわる話だけ、物語28編、詩8編が選び出されている。また、イエイツの「アイルランドの妖精の分類」、「アイルランドの物語の語り手」もあわせて収録されている。 原著の2冊は、イエイツがアイルランドの伝承を収集したもの。 本書では、「取り換えっ子」、「地と水の妖精」など妖精の種別に分類され、物語が集められている。素朴な味わいがある。妖精もそうなのだが、出てくる人間たちも土臭く、単純で素朴なものが多い。アイルランドの独特の魅力といえよう。 語りも純朴で良い。 「瘤取り爺さん」に良く似た「ノックグラフトンの伝説」、姿はちょっとグロテスクだが、漁師を海の中へ誘う気さくな男のメロウの話、「羽衣伝説」に良く似た美しい女のメロウの話、人間の子とすりかえられた妖精の子の話など、様々な妖精が登場する昔話が収められている。(レビューより) #ウィリアム・バトラ-・イェーツ #イェイツ #井村君江 #妖精 #ケルト #アイルランド #伝承 #民話 #嘆きの妖精バンシー #海に棲み漁師を惑わすメロウ #靴直し妖精レプラホーン #エンタメ #ホビー #本 #文学 #アイルランド文学 #ノーベル文学賞受賞作家 #小説 #BOOK
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