シューベルト ①即興曲 D.899(作品90) 第1番 ハ短調 ②即興曲 D.899(作品90) 第2番 変ホ長調 ③即興曲 D.899(作品90) 第3番 変ト長調 ④即興曲 D.899(作品90) 第4番 変イ長調 ⑤即興曲 D.935(作品142) 第1番 ヘ短調 ⑥即興曲 D.935(作品142) 第2番 変イ長調 ⑦即興曲 D.935(作品142) 第3番 変ロ長調 ⑧即興曲 D.935(作品142) 第4番 ヘ短調 ラドゥ・ルプー(ピアノ) 録音:1982年 ピアノの抒情詩人と言われたルプーの代表的録音のひとつ。繊細で濃やかなロマンが、全編を覆う。微細な陰影が、得も言われぬメランコリックな雰囲気とリリシズムを醸し出している。決定盤と評価する方も多い。 シューベルトの即興曲集は、名旋律の宝庫。透明感溢れる清澄さをいささかも失うことなく、親しみやすい旋律が随所に散りばめられており、数々の傑作を遺したシューベルトの名作群の中でも、上位にランクされる傑作。ルプーは、並みいる有名ピアニストの中でも、リリシストとも評される美音家を自認しているだけに、このような即興曲集は、最も得意とする作品。我々聴き手が、ゆったりとした気持ちで安心して即興曲集を満喫することができるという意味では、オーソドックスな名演。 2019年に引退したルプーへの思い出として真っ先にあげたいのがこのディスク。もっとも彼らしさが出ています。他の即興曲のディスクと比較すると幾分音の線は細いが、蝶の羽のように触れたら壊れてしまいそうな繊細で優しさがこもった即興曲。芸術とはいかに繊細でこわれやすいものかと初めて聴いたときに思いました。特に好きなのはD899の1曲目、音の散らし方はどの演奏とも違い、はかない美しさがあります。1982年の録音ながら、今でも聴くと純真な音のうつろいに心がふるえてしまいます。シューベルトへのファースト・チョイスとしてもおすすめだし、ルプーの入り口としてもオススメ。』 輸入盤、盤面傷無し 8 *まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4~5枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き