言わずと知れた信濃ギター手工No.73、岩窪精造製作、シリアル4101730です。 表面板:杉 裏横:ローズウッド 弦長:660mm 弦高:6弦3mm 1弦2.5mm、ナット側も極限まで下げてあります。 ブリッジ余り:3〜4mm ネック反り:無し、ストレート フレット減り:なし 6弦側ブリッジ下に割れ有りましたが、ニカワと埋木による完全補修済、演奏、音色、強度等に全く問題無し。 ナット交換:プラのオリジナルから牛骨に交換 スカイワードミュージックによる完全調整済ギターです。 メチャクチャ鳴ります!特にローポジションがとても弾きやすいです! 触れば音が出るレベルです! 特筆すべきは表面板の硬いカシュー塗装を完全に除去して、その後10回に及ぶオイルフィニッシュのアンダーコート後にトップは極薄塗りのセラック仕上げでケビン・アラムのような仕上がりになっています。(100万オーバークラスのギターと同じ仕上げにしてみました) 60年代の良材で作られているため、当然、音はそこらのギターの音ではありません。 50年近く経過している楽器なので小さな傷は多少ありますが、演奏に支障はありませんし、初心者にも自信を持ってオススメできるギターです! ハードケースに入れてお送りします。 ※工程 塗装の除去(全てペーパーで手作業)下塗りまで丁寧に除去、約6時間 ブリッジ、ナット調整 オイルフィニッシュ×10(一回の塗装後2〜3日乾燥の繰り返し) セラック塗装×2 マット仕上げに磨き この工程でこの価格は、はっきり言ってありえません(笑) なぜ、こんな事をしているかというと1969年にこのギターは15000円でした。 大卒初任給が約30000円の時代です。 加えて、この時代の材と同レベルの材は現在では手に入れる事が困難です。 造りも良く出来ています。 直せば現代のギターより遥かによい物になり、現役バリバリで使えるのにもったいない!という想いで直しています。 音質はオリベ、ラミレスを彷彿とさせる響きです。 オイルが固定化しせラックが浸潤する半年後位から更なる進化が進んでいくと思います。 カラー···レッド 種類···クラシックギター