モーツァルト ①ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332 ②ピアノ・ソナタ集10番 ハ長調 K.330 ③ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K.282 ④ピアノ・ソナタ第5番 ト長調 K.283 ⑤ロンド イ短調 K511 ⑥ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331《トルコ行進曲付き》 ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ) 録音:1955年、1961年、1966年、1958年5月(すべてステレオ録音) ベートーヴェン弾きとして絶大な評価を得ているバックハウスですが、モーツァルト、ハイドン、バッハも是非聴いていただきたいです。ベーゼンドルファーのピアノを無造作に素っ気なく弾いているようですが、その味わい深さは言葉にできないほどです。自然体で愛らしく、噛めば噛むほど味が出る演奏です。 ここまで聴き手に全く「媚びない」演奏も珍しいです。人生も晩年となり、自分の演奏が誰にどう言われようと全く意に介さないという、悠々たる風格があります。しか、人を寄せ付けない演奏ではなく、とびきりの美音による、しみじみとした味わい深い演奏になっているところが面白いです。 晩年の彼が辿り着いた独自の境地によって、精神的な美にまで昇華された純然たるドイツ音楽で、ロココ趣味の軽妙さは微塵もありません。しかし、だからこそ聴く者に何よりも強い感銘を与えるのです。未だにこのようなスタイルのモーツァルトはバックハウスだけであり、貴重な録音です。1969年レコード・アカデミー賞受賞しています。 モーツァルトというと音の繊細さが重要と思っていたので、このバックハウスのような重量感溢れる素気ない音は合わないと勝手に思っていた。でも実際聴いてみると違うではないか。どっしりとした音に変わりは無い。でも違う。それが如実に分かるのがモーツァルト19歳の時の「ソナタ 第4番」。まだまだ発展著上のこの曲、若かりし初々しさに溢れた可憐な曲。ここでのピアノをどう表現したらいいかわからないが奥が深い。普通の人が弾いたら薄っぺらいものになるはずがこの人は違う。単純な曲だからこそ真価を発揮している。真の芸術家の演奏である。 国内盤【新品未開封】 6 *まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4〜5購入→450円引き、10枚以上は全品150円引き
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