●製作年:1850-60年頃 ●1級 ●サイズ カップ 口径:10cm 高さ:8cm ソーサー 直径:16cm 高さ:3cm 少し大振りに作られた、それでいてバロックを象徴させるフォーム、空間を計算されて配置された愛らしい花絵が印象です。 フォームはデュロング、1743年にアムステルダムの古美術商デュロンの注文により製作されました。優雅なレリーフが当時流行り始めたロココとマッチして人気を博します。現代で目にすることは滅多に無いですね‥ワトー絵や旧画法様式の花絵など…シックな色合いのパターンとは抜群の相性を発揮します。敢えて花絵を控えめにし、レリーフを引き立たせることがフォームの重要なポイントです。 今回の出品物も、ベーシックな散らし小花かと思いきや、さり気なく小さなブーケや昆虫など‥そしてソーサーの中心の花絵は独特の描写と色彩です。カップのマルコリーニの面影が残る小花達も大変上質な仕上がりです。 デュロングのカップソーサーは1750年代のティーカップはまれに市場で見られますでしょうか(高額です)。しかし、兼用カップ、かつ大きいタイプとなると…まず見られないと思います。 普段使いでもコレクションとしても愛用できる逸品です。ソーサーの金彩は一部擦れている部分が見受けられますが、全体的にカケや割れの無いコンディションです。飲み物もたっぷり入ります…この機会にぜひご検討ください。
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