絵本『イゴールの金のすず』 ひろい、ひろい、雪野原の上を、小さなそりが走っています。 乗っているのは、ナターシャと、おとうさん。 そりが、町につきました。 きょうは、市が立つ日です。 見ると、広場のまんなかに、おおぜいの人が、あつまっています。 「なにかしら?おとうさん、見に行こうよ!」 ナターシャは、おとうさんの手を、ひっぱりました。 「さあ、みなさん、よってらっしゃい!こわがらなくて、だいじょうぶ!」 男の声が、きこえます。 ナターシャは、さっそく、列の、いちばん前に、すすみました。 「これは、クマのイゴールです!森のなかから、やってきました。いろんな芸を、いたします。ほれ、イゴール!立ってみろ!」 クマ使いが、むちを、ひゅうと、鳴らすと、イゴールが、うおおと、ほえました。 「あぶない!こっちへ、おいで」 おとうさんは、ナターシャを、だきよせました。 芸が、おわったイゴールが、おりのなかで、休んでいると、町の男の子たちが、からかいに、やってきました。 「やい!おくびょうグマ!ぼくの、こんぼうを、受けてみろ!」 「ぼくの石もだ。いたいぞお!」 (やめて、やめて!)ナターシャは、さけぼうとしました。 でも、声がでません。 「さあ、もう帰るぞ」 おとうさんが、むかえに、やってきました。 「ねえ、おとうさん、クマって、そんなに、こわいの?」 「もちろんさ。こいつが、本気を出してみろ。おまえなんか、いっぺんで、ずたずたに、されちゃうんだぞ」 その晩、ベッドのなかで、ナターシャは、イゴールのことを、考えました。 (あんな、おりに、ひとりで、とじこめられているなんて、かわいそうなクマ!) つぎの日、ナターシャは、ひとりで町に、行きました。 「こんにちは、イゴール!わたし、ナターシャよ。おぼえてる?」 ナターシャは、つぎの日も、そのつぎの日も、イゴールに、会いに行きました・・・ アンパンマンDVD『ドキンちゃんのカレンダーガール』 5本立てです。 ①ドキンちゃんの誕生日 ②ドキンちゃんのダンスパーティー ③ドキンちゃんのカレンダーガール ④エチケットマンとドキンちゃん ⑤ドキンちゃんのドキドキ先生
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