経年によるヤケがあります。写真9 10のようなシミ(? ヤケかも?)があるページがあります(他の出品者の方にも同じような状態の写真・記載が見られるので紙の特性なのかもしれません)。本の状態ができるだけわかるように写真を撮りましたのでご覧いただければと思います。中古本であることをご理解いただきご検討いただければと思います。 哲学文庫 「エロティシズムの歴史 呪われた部分――普遍経済論の試み 第2巻」 ジョルジュ・バタイユ / 湯浅博雄 / 中地義和 定価: ¥ 1900 欲望の対象は「宇宙」であり、この宇宙は抱擁のなかでその鏡である女性の形を取るが、この鏡にはわれわれ自身が映し出されている…。真っ直ぐに性交に顔を向けた、文字で書かれたとびきりのホラー映画。87年刊の改訂新版。 民族学が教える通り、未開人は死=殺害の禁忌と並んで性的事象を強くタブー視してきた。“死”に劣らぬ荒々しい力である“性”にそのまま従うことを拒否して、それを制約づけ規範化しようとするところに“人間的な性”がある。触れてはならない、怖ろしい、と押しとどめる力が抵抗するにもかかわらず、その抵抗をのり超えて近づこうとする欲望する次元、それこそがエロティシズムだ。禁忌をあえて破り侵犯することの魅惑。そこに生れる聖性―。三部作として構想された『呪われた部分』の第二巻。バタイユのまなざしはスリリングに、容赦なくエロティシズムの本質を暴いてゆく。 第1部 序論 第2部 近親婚の禁止 第3部 自然における禁止の対象 第4部 侵犯 第5部 エロティシズムの歴史 第6部 エロティシズムの複合的諸形態 第7部 エピローグ バタイユ,ジョルジュ 1897年フランスのビヨンに生まれる。20年カトリックの信仰を失う。22年パリ国立図書館員。シュルレアリスムに近づくが、後にブルトンと激しく対立。29年「ドキュマン」誌編集長、37年「社会学研究会」を組織、46年「クリティック」誌を創刊して終生編集長に。エロティシズムを核とする思想は『太陽肛門』『眼球譚』『内的体験』『呪われた部分』などの著書を貫いて20世紀の哲学と政治と芸術の領域の基底を襲う衝撃波となった