近現代(といっても1950年くらいまでですが)の対位法の書籍なのなります。近現代の作品についての対位法の書籍は近現代の和声法の本と同様類書が少なく貴重だと思います。復刊ドットコムでは復刊希望32件。クラシックやジャズの作曲や編曲(アレンジ)をされる方には参考になる部分、あると思います。 カバーにヤブレやヤケあります。天、小口、地にヤケあります。中は天、小口、地に近い箇所にはヤケ感ありますが 、書き込みなどは無く、通読には問題無いと思います。 譜例は120例程度。引用された作曲家はバッハ、バルトーク、ベルグ、ブゾーニ、ヴァンディーレン、ゲスアルド、ヒンデミット、アイヴス、ヤナーチェク、クシェネーク、リスト、マーラー、ミヨー、パーセル、レーガー、シェーンベルク、シュトックハウゼン、シュトラウス、シマノフスキ、ストラヴィンスキー、ファーレン、ヴァレーズ、ウェーベルン。 機能和声の崩壊を出発点とする、現代の対位法的作曲技法のいかなるものかに焦点がおかれ、この立場から現代音楽の分析を行っている点、興味ある研究である。ストラヴィンスキー、ミヨー、バルトーク、ヒンデミット、シェーンベルクなど九章。 著者序 第1章 序論 第2章 半音階的対位法の発展 第3章 ストラヴィンスキーと拡大された全音階主義 第4章 ミヨーと多調 第5章 バルトークと不協和音の自由な用法 第6章 ヒンデミットと全音階化された半音階主義 第7章 シェーンベルクと十二音作曲法 第8章 独自的技法の人々 第9章 結論――新しい仮説 後記 1954年 参考図書目録 参考レコード目録 引例楽曲索引 人名索引 訳者あとがき