ラカン『精神分析の四基本概念』解説 荒谷大輔, 小長野航太, 桑田光平, 池松辰男 せりか書房 250ページ 「ラカン自身によるラカン入門書」といわれながら、なお難解で知られるセミネール11巻『精神分析の四基本概念』を詳細に解説。この年のセミネールでは、精神分析を専門としない新しい聴講者がむかえられ、あらためて「無意識」「反復」「転移」「欲動」という四つの基本概念が説明される。そこで展開される議論は「対象a」や「享楽」といった後期ラカンの重要概念を理解するための鍵となる。ラカンに特有の、一見するところ唐突で無関係に見える個々の議論が、セミネール全体を通じて複数の大きな主題として練り上げられていく構造を「キーワード別:縦読みガイド」によって一覧化。テクストを縦横につなげて読むことで、これまで知られていなかったラカンが浮かび上がるはずである。 ※未読美品です(重複購入)