パヌフニク:「神聖な交響曲」/交響曲第10番/チェロ協奏曲 コルト/ワルシャワ

パヌフニク:「神聖な交響曲」/交響曲第10番/チェロ協奏曲 コルト/ワルシャワ

パヌフニク: 交響曲第3番神聖な交響曲 交響曲第10番 チェロ協奏曲 アンジェイ・バウアー(VC) カジミエシュ・コルト/ワルシャワ国立フィル 録音：2000年 アンジェイ・パヌフニク #アンジェイ・パヌフニク #CD・DVD #帯付 2021年5月のN響定期での名演も記憶に新しい尾高忠明、彼の父で戦中から戦後すぐにかけてN響の前身である日本交響楽団の専任指揮者を務めた尾高尚忠（1911-1951）はパヌフニクの親友でした。ウィーンで学んだ2人は、共に大指揮者ワインガルトナーの弟子であり、尚忠の没後もパヌフニクと尾高家の交流は続きました。 尾高忠明が折に触れて指揮し、レコーディングも行っている《神聖な交響曲》は、オーケストラの四隅にトランペットが陣取る、独特な楽器配置を持ちます。「ボグロジツァ」と呼ばれるポーランドの古い聖歌をモチーフに使っていることが「神聖な」というタイトルの所以ですが、戦場や国王の戴冠式でも歌われたというこの聖歌は、ポーランド人の魂の拠り所ともいうべきもので、パヌフニクの作品では、トランペットが奏でる勇ましいファンファーレや、神々しく感動的な終楽章の主題に使われています。 --- 2002年01月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より) 2001年創立100周年を迎えたワルシャワ国立フィルにとって、パヌフニクは大切な存在だろう。1913年に生まれ、20世紀ポーランドの苦難とともに生きた作曲家だ。彼の最後の大作となるチェロ協奏曲。聴き手の心に訴えかけてくる曲想の痛切さ。先にバッハの無伴奏チェロ組曲ですばらしい演奏を聴かせたアンジェイ・バウアーのソロがいい。深々とした音色で奏でるアダージョは、彼が若手ながらポーランドを代表する弾き手であることを証明している。神聖な交響曲の激しさと神秘性の対比。オケの真摯な演奏に心打たれる。 (長谷川教通) ワルシャワ・フィルの創立100年記念リリース第1弾からの1枚。パヌフニク(1914～91)は指揮者としても活躍、44年以前の作品は戦火で焼失しており、50年代以降は前衛的な作品で知られた。

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